(台北中央社)スイスのビジネススクール、IMD(国際経営開発研究所)が17日に発表した2025年版「世界競争力ランキング」で、台湾は前年より順位を二つ上げ、6位となった。人口2千万人以上の国・地域では、5年連続で最も順位が高かった。
主要69カ国・地域が対象で、「経済実績」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の4分野で競争力を採点し、格付けした。分野ごとの台湾の順位は経済実績10位、政府の効率性8位、ビジネスの効率性4位、インフラ10位だった。経済実績が前年より16ランク上がり、全体の順位を押し上げたとみられる。
国家発展委員会は「経済実績」の下位項目のうち、「国内経済」「国際貿易」「国際投資」の順位が目立って上昇したと説明。経済全体が活性化していることが示されており、特に半導体や人工知能(AI)、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)といった分野が輸出全体の成長を後押ししていると指摘した。
1位はスイス(前年2位)で、2位以下はシンガポール(同1位)、香港(同5位)、デンマーク(同3位)、アラブ首長国連邦(UAE、同7位)と続いた。その他主要国の順位は、米国13位(同12位)、中国16位(同14位)、韓国27位(同20位)、日本35位(同38位)、インド41位(同39位)などだった。