(台北中央社)台湾で唯一稼働していた台湾電力(台電)第3原子力発電所2号機(南部・屏東県)が17日、運転を停止し、台湾は稼働している原発がない状態となった。台電は同日、報道資料を発表し、今年中にガス火力や風力、太陽光の発電設備が新たに営業運転を始めるため、民生用の電力需要は問題なく確保できると強調した。
第3原発2号機は1985年5月18日に営業運転を開始。法定の運転期限である40年を迎えたため、運転を停止した。
台電は、同機の設備容量(発電能力)は95万1000キロワットで、発電比率は約3%だったと説明。大潭発電所(北部・桃園市)、興達発電所(南部・高雄市)、台中発電所(中部・台中市)の大型ガス火力発電設備計4基や、風力と太陽光の発電設備が今年中に供給体制に加わる予定で、民生用の電力需要の確保には問題がないとした。ガス火力の設備容量は4基合わせて約500万キロワット、風力・太陽光は約350万キロワットだという。