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静岡県産シイタケから微量の放射性物質、積み戻しを勧告/台湾

2024/03/20 12:00

(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は19日、日本から輸入された静岡県産のシイタケ1ロットを対象に行った水際検査で、微量の放射性物質「セシウム137」を検出したと発表した。業者に対して積み戻しを勧告したという。日本から輸入された食品から放射性物質が検出されたのは、今年に入って初めて。

シイタケからは、1キログラム当たり7.9ベクレルのセシウム137が検出された。台湾では、飲料と容器入り飲料水について、放射性物質の基準値をセシウム134とセシウム137の合計値で同10ベクレル、乳幼児用食品や乳製品は同50ベクレル、その他食品は同100ベクレルなどと定めている。

食薬署の林金富副署長は、シイタケはその他食品に含まれるため、検出された放射性物質の量は基準値に満たないとしながらも、輸入食品の安全性に厳格さを求める立法院(国会)の決議を受け、食薬署から業者に向けて積み戻し勧告を行ったと説明した。

食薬署の統計によると、2011年3月15日から今年3月17日までに、日本からの輸入食品延べ22万8142ロットを検査、うち254のサンプルから微量の放射性物質が検出されているが、全て台湾と日本の基準を超えていない。

台湾は、11年の東京電力福島第1原子力発電所事故以降、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産の食品輸入を禁止していたが、22年に一部を除いて再開した。ただし、5県産の食品については全ロットで水際検査を実施している他、他県産の食品についても野菜・果実、水産物、海藻類、乳製品、飲料水、乳幼児用食品、茶葉に対して検査を行っている。

(陳婕翎/編集:中村充孝)

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