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台日経済交流促進に尽力 実業家の許文龍氏が死去 95歳/台湾

2023/11/18 16:35
バイオリンの愛好家としても知られる許文龍氏
バイオリンの愛好家としても知られる許文龍氏

(台南中央社)大手化学メーカー「奇美実業」を中心とする奇美グループの創業者、許文龍(きょぶんりゅう)氏が18日午前、死去したことが分かった。95歳。同グループが明らかにした。

許氏は日本統治時代の1928(昭和3)年、南部・台南市生まれ。台日経済関係の強化や交流促進、日本企業の国際化などに貢献し、2013年には日本政府の秋の外国人叙勲で旭日中綬章を受章した。

東日本大震災の発生後には、多額の義援金を送った他、被災地の雇用や復興支援にも取り組んだ。

17年に台南市の烏山頭ダムに設置されている、台湾の水利事業に貢献した八田與一技師の銅像が壊された際には、同グループの奇美博物館に対し修復に協力するよう指示を出した。

(張栄祥/編集:齊藤啓介)

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2013年に旭日中綬章を受章した許文龍氏(右)
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