(コロール中央社)蕭美琴(しょうびきん)副総統は6日から、中華民国(台湾)と外交関係を持つ太平洋の島国パラオを訪問している。7日午後には同国のウィップス大統領らと共に、第2次世界大戦で日米の激戦の地となったペリリュー島の戦跡や博物館などを見学し、平和を願う思いを語った。
蕭副総統はペリリュー島で、在任中に中華民国との外交関係を樹立した故クニオ・ナカムラ元大統領の墓を訪れ、献花した。その後、ペリリュー第2次世界大戦記念博物館を見学した。
取材に対し「戦争は非常に恐ろしいものだ」と言及。80年以上前にペリリュー島では激しい戦闘が行われ、1万人以上が犠牲となったものの、現在では日米はインド太平洋地域における重要な同盟国になっており、両国のさまざまな協力は地域の安定における希望だと話した。平和な環境の中で、どの国の人々も平穏に、自分らしく幸福に暮らせることを願っているとした。
蕭副総統は7日、ウィップス大統領と「シュノーケリング外交」も実施。多くの台湾人にパラオを訪れ、熱帯の豊かな海洋生態の美しさを味わってほしいと期待を寄せた。シュノーケリングの様子は自身の交流サイト(SNS)でも公開し、パラオ観光をPRした。
滞在は10日まで。8日にはパラオ国会での演説や、無人機(ドローン)の寄贈式典出席を予定している。
▽ ウィップス大統領「台湾の主権」重要性強調
ウィップス大統領は7日に行われた夕食会で、今月初頭の訪日時に複数の日本メディアの取材を受けた際、パラオと台湾の関係が非常に強固かつ強まっていることをはっきりと伝えたと振り返った。
その上で、台湾の主権が承認されないのであれば、パラオのような小国の主権がどのようにして尊重されるのかと言及。小国を全て消滅させればよいという話になってしまうため、各国は自由や民主主義、法の支配を共に守らなければならないと訴えた。
夕食会には日本の笠原謙一駐パラオ大使をはじめ、米国やオーストラリア、インド、ドイツなどの大使、名誉領事らが出席した。


