(台北中央社)北東部・宜蘭県の軍事施設で、義務兵役のために入隊していた中華民国(台湾)と日本双方の国籍を持つ男性が、中隊長から日本人の蔑称である「日本鬼子」と呼称されるなどの侮辱を受けたとみられることが分かった。顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は21日、立法院(国会)で報道陣に対し、明らかな指導管理の逸脱だとして、必要な指導や周知を行い、正しい認識の徹底を図ると述べた。
男性は20日、交流サイト(SNS)「スレッズ」に、中隊長からたびたび公の場で侮辱を受けたと投稿。「日本鬼子」と呼ばれた他、「台湾に来て兵役に就いているのは罪滅ぼしだ」などと言われ、出身校についても嘲笑されたという。
これに対し陸軍第六軍団は同日、報道資料を通じ、事態を重く受け止め、当該の中隊長を直ちに管理職から外し、厳正に処分すると説明。公然侮辱の疑いについては、司法機関に送致したとし、厳しく対処するとした。
また陸軍幹部を派遣して調査と対応を進め、侮辱を受けたとされる隊員と家族に対し謝罪するとともに、幹部の統率力の向上を図り、尊重と信頼関係のある部隊の風紀維持に努める方針を示した。
顧部長は今回の事態について、このような差別的な発言や指導管理を逸脱する行為に関し、各級の管理職に対する教育・指導を引き続き強化する必要があるとの認識を示した。