国立原住民族博物館準備処は5日、南部・高雄市澄清湖で同博物館の文化景観と先行施設「ビジョン(願景)館」の起工式を行った。ビジョン館は2027年末のプレオープンを予定している。台湾原住民(先住民)族関連業務を担当する原住民族委員会の曽智勇(そちゆう)主任委員(大臣)は、博物館が文化の建設と継承、教育普及、公共交流といった使命を担っているとし、台湾と世界の先住民族コミュニティーとの結び付きを深めていく考えを示した。
準備処の謝美蘭主任は同博物館について、台湾初の原住民族を主体的なナラティブ(物語)とする国立博物館で、収蔵や研究、展示、教育普及、各種イベントを通じて、原住民族の視点で歴史や文化、現代の暮らしを解釈し、文化への理解や尊重を深めることを目指すと説明した。
またビジョン館は、文化的ナラティブや先端技術を活用したインスタレーション、没入型展示などのコンテンツと組み合わせて、さまざまな感覚で体験できる空間を整備する予定。来場者が楽しく、双方向型で文化を知り、大地、自然、歴史とのつながりを学べるようにする方針だ。
同博物館は17年に建設地が決定。実現可能性評価や環境アセスメントなどを経て、25年に準備処が設立された。ビジョン館は、博物館の理念や将来像を伝える施設になるとしている。

