(台北中央社)交通部観光署(観光庁)が26日発表した2025年の観光統計によると、台湾からの出国者数は前年比12.4%増の延べ1894万4436人に上り、過去最多を記録した。訪台客数は同857万4547人で、前年比9.0%増えた。
出国者の目的地で最も多かったのは日本で、673万817人だった。中国が323万7511人、香港・マカオが219万3705人と続いた。
また訪台客を居住地別にみると、日本が148万3176人で最多となった。次いで香港・マカオが131万139人、韓国が101万6520人だった。
出国者数が訪台客数を1036万9889人上回る出国超過となっており、訪台外国人の消費額から台湾人による海外消費を差し引いた旅行収支は、推計で7009億8290万台湾元(約3兆4400億円)の赤字となった。2024年の訪台客1人当たりの平均消費額1276米ドル(約19万7300円)と、同年の台湾人の平均海外消費額5万5541元(約27万2200円)を基に算出した。
観光署は出国超過の要因について、主に台湾元高や航空便数の回復、地政学、競争相手国によるビザ(査証)緩和措置などが影響し、日本や中国大陸、香港・マカオなどの市場との差が徐々に広がったと説明。出国超過は1990年から続いており、台湾人の海外渡航は、台湾系航空会社や旅行業、保険業、小売業に恩恵をもたらしているとした。
外国人旅行者の誘客策として、リピート客向けの追加優遇▽展示会や国際会議に参加する外国人ビジネス客による“ついで”観光への補助拡充▽インセンティブ旅行客への補助拡充▽国際大型コンサートへの補助—を推進していくとした。
また、訪台客による観光収入は今後、毎年2~と4%程度の伸びが見込まれるとし、単純に人数規模を追求するのではなく、全体の売上高や消費の深さ、旅行体験の質を核心的評価基準にしていく方向に転換しつつあると説明した。