(台南中央社)南部・台南市で進められている台湾鉄路(台鉄)の地下化工事で30日、全線のレール敷設が完了した。陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は、今年末にも正式に運転を開始したい考えを示すとともに、鉄道によって分断されていた都市の「縫合」が始まるとし、早期の事業完成に期待を寄せた。
黄偉哲(こういてつ)台南市長とレールの接合作業を見届けた陳部長は、今回で3回目の現場視察だとした上で、工事の過程では文化資産が出土するなどの課題があったとしながらも、文化資産委員会は適切に保存をし、視察のたびに進展が見られたと振り返った。
今後は電気設備や架線、信号施設の設置工事を本格化させると説明。レールの敷設完了は鉄道地下化の大きな節目であり、都市の分断解消への始まりだと語った。
黄市長は、鉄道地下化は台南の重要な公共インフラ建設で、多くの踏切や地下道、陸橋を解消でき、交通事情の改善と都市発展につなげる大きな意義があると強調した。
台南市政府によると、地下化される区間は全長8.23キロ。2029年9月には林森駅、30年9月には南台南駅がそれぞれ新設される予定だという。