(台北中央社)最大野党、国民党の鄭麗文(ていれいぶん)党主席(党首)と第2野党、民衆党の黄国昌(こうこくしょう)党主席が19日午後、北部・新北市内のホテルで会談した。会談前には贈り物を交換し、両党の協調姿勢をアピールした。
両党党首の会談は4月以来で、鄭氏が国民党主席に就任してからは初めて。会談は公開形式で行われ、全編がライブ配信された。
来年11月28日に投開票される統一地方選を見据え、両氏は今後の選挙戦での協力などについて意見を交わした。
鄭氏は、最も有力な人物の当選を目指すだけでなく、「1+1」を「2」より大きくしていく姿勢を強調。「この日を素晴らしい始まりとして、両党の決意とこだわりを人々に示し、台湾の民主主義により大きな期待を抱いてもらいたい」と述べた。
黄氏は、両党には異なる過去や背景、政策があるものの、これらは国家や国民のために協力する上での障害にはならないと言及。今後、両党のシンクタンクで共に地方ガバナンスや来年の目標を協議し、「台湾のために『人民の人民による人民のための国家』を取り戻す」と意欲を示した。