(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は16日、民主主義、経済、科学技術の3要素による相乗効果を通じて、台湾と民主主義のパートナーが共にサプライチェーン(供給網)と経済の強靱(きょうじん)性を強化することに期待を寄せた。また、台湾はナショナルチームを組むだけでなく、「国際チーム」を結成する必要があるとし、各国と団結の力を発揮し続け、世界のより一層の安定と繁栄、持続可能な発展を図っていくと強調した。
同日、台北市内で開かれた、台湾とインド太平洋地域、世界が対話する国際フォーラム「玉山論壇」の開幕式であいさつした。
頼氏はフォーラムのテーマ「インド太平洋パートナーシップの展望:台湾の価値観、科学技術、強靱性」に言及。東南アジアや南アジア諸国との関係強化を目指す「新南向政策」を基盤とし、同政策の対象国やインド太平洋諸国、さらには世界の民主主義パートナーと、より広く深いパートナーシップを構築していく決意を示した。
また、台湾は世界をリードする半導体先進プロセスと強力な集積回路(IC)設計能力を有すると指摘。人工知能(AI)時代に向け、シリコンフォトニクス、量子技術、ロボットの3分野の研究開発にも力を入れているとし、中国に依存しない「非レッドサプライチェーン」を世界の半導体産業で構築することや技術発展において、台湾は重要な役割を果たし続けると述べた。
安全保障面では、台湾海峡の平和と安定は世界の安全と繁栄に不可欠だと言及。地政学の急速な変化や非伝統的脅威・実際の武力攻撃には至らないグレーゾーンでの干渉の激化を前に、台湾には地域の平和と安定を維持する決意があり、民主主義陣営と肩を並べ、抑止力を発揮していくと語った。
フォーラムには22カ国から70人余りの政財界のリーダーが集まり、日本からは超党派議員連盟「日華議員懇談会」の古屋圭司会長らが参加した。17日までの2日間にわたって開かれる。