(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は2日午後、東京大学の松田康博教授を中心とする同大「両岸関係研究グループ」の訪問団と台北市の総統府で面会した。メンバーが台湾海峡情勢とインド太平洋地域の平和と安定に長年関心を寄せていることに感謝し、交流を通じて台日間の協力と友情を引き続き深めていけるよう期待を示した。
頼総統は、日本政府がさまざまな国際社会の場でインド太平洋地域における台湾海峡の平和の重要性を繰り返し述べていることや、石破茂首相が台湾で先日発生した台風・豪雨災害に見舞いの意を表したことに感謝した。
松田氏は、メンバーは長年にわたり、台湾の政治や経済、両岸(台湾と中国)関係に関心を寄せ、観察を行い、それらを理解していると紹介。台日間の関連の課題について今後、交流を進めることを非常に期待していると述べた。
訪問団は1日には林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)とも面会した。林氏は、中国の権威主義の拡張などの厳しい挑戦に直面する中、台日が今後、半導体やAI(人工知能)、新エネルギーなどの重要分野で連携を深め、安全で安定した「非レッドサプライチェーン」(中国に依存しない供給網)を共に構築していくことに期待を寄せた。
外交部(外務省)によれば、一行は滞在中、総統諮問機関「国家安全会議」や台湾の対日窓口機関「台湾日本関係協会」なども訪問する。