(台北中央社)イスラエルとイランの紛争で中東地域の緊張が続く中、頼清徳(らいせいとく)総統は19日、定例軍事会談を開き、国防部(国防省)や国家安全保障関連部門に対し、地域の安全保障の動向への監視を全面的に強化するよう指示した。中東情勢が緊張する中でも、中国が防衛ラインの第1、第2列島線の全域で軍事的圧力を緩めていないことは特に注目に値すると強調した。
総統府が同日、報道資料で明らかにした。
頼総統は中国海軍の空母「山東」と「遼寧」の艦隊が連日、第1、第2列島線の関連海域で活動していることに触れ、インド太平洋地域にリスクをもたらし、国際社会の注目を集めていると指摘した。
国防部や国家安全保障関連部門に対し、情報収集力と判断力を高めるとともに、友好国などと緊密な連絡・協調体制を維持し、いかなる突発事態にも迅速に対応できるようにするよう求めた。