(嘉義中央社)大阪市内の百貨店、あべのハルカス近鉄本店内の台湾系セレクトショップ「神農生活」で、南部・嘉義県の阿里山で生産されたコーヒーの販売が始まった。翁章梁(おうしょうりょう)県長は18日、同店を訪問し、日本の消費者らに県産コーヒーをPRした。
県は複数のコーヒー生産業者と共に17日から関西地方を訪問し、販売促進を行っている。
同県の報道資料によれば、翁氏は売り場で、ハンドドリップの技術を競う大会で優勝した新田衣祥さんと共に抽出を実演したり、阿里山コーヒーの産地の特色を紹介したりした。多くの来店客がコーヒーの香りに足を止めた。
翁氏はまた、嘉義にはコーヒー栽培に理想的な環境があるとした上で、標高が高く、昼夜の寒暖差が大きく、霧に包まれ、清らかな水源に恵まれていると説明。コーヒーははっきりとした酸味とかんきつ系の風味、花の香りと甘みが重なり合う味わいを持つとし、これらは「風土」の力によって生まれる、台湾コーヒーの唯一無二の価値だと語った。
18日には大阪日航ホテルで行われた「台湾風味文化DAYin大阪」でも県産コーヒーを紹介。日本のコーヒー関連業者から好評を得たという。