(台北中央社)顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は21日、今月5日から18日まで実施された大規模軍事演習「漢光41号」のコンピューターを利用した図上演習について、参加した将兵は長期間にわたる高度な演習の中で、努力と進歩を示したと評価した。また、国軍の将兵が絶えず戦争準備を強化してこそ、効果的な抑止と戦争回避の目標を達成できるとの認識を示した。
図上演習は、武力攻撃と判断しにくい手段で圧力を加えるグレーゾーン作戦や演習から実際の台湾侵攻に切り替わる事態などを想定し、「JTLS」(統合戦域レベルシミュレーション)を用いて行われた。
国防部(国防省)によると、顧部長はこの日行われた図上演習を評価する会議で、戦闘準備や統合力を強化できるよう、改善や強化が必要な事項を見つけ、関連の対応の流れに一層の磨きをかけてもらいたいと述べた。
また通信網が破壊された状況下でも、国軍は戦場の情報を把握し、作戦判断を継続して行う必要があると指摘。意思決定の継続性を確保するためには、指揮管理システムのバックアップ設計が重要だと語った。
その上で各部隊に対し、今回の演習の経験を今後の改善の基礎とし、戦争準備に関する各作業を強化するよう求め、7月に行われる実動演習を着実に行い、国家の安全保障と地域の平和と安定を守るよう呼びかけた。