(台北中央社)顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は3日、今年度の大規模軍事演習「漢光41号」について、コンピューターを利用した図上演習を14日間に、実動演習を10日間にそれぞれ延長すると明らかにした。統合作戦計画の任務遂行能力を効果的に向上させるのが狙いだと説明した。
漢光演習は年に1度行われる重要演習。昨年は図上演習を8日間、実動演習を3日半の日程で実施した。実動演習は5日間の予定だったが、台風被害を受けて途中で打ち切られた。
顧氏は国内外の記者との懇談会に出席し、国防政策の発展を説明した他、関連の質問に答えた。
漢光41号の計画に関し、グレーゾーンへの対応や敵の前進を遅らせる「縦深防御」などを基礎とすると説明。無人機の検証は行うとしつつ、無人艇は作戦能力が不十分であるため、演習には加えないとした。
また、昨年台湾に到着したM1A2T「エイブラムス」戦車と高機動ロケット砲システムM142「ハイマース」については、「(演習には)間に合わないだろう」と述べ、部隊が発足するのは今年下半期になる見通しを示した。