(台北中央社)台湾とインド太平洋地域、世界が対話するフォーラム「玉山論壇」が17日、台北市内のホテルで開幕した。頼清徳(らいせいとく)総統は開会式でのあいさつで、民主主義陣営でつくる「非レッドサプライチェーン」とデジタル連携を民主主義のパートナーと一緒に強化し、権威主義の拡張による威圧と挑戦に共に立ち向かっていく姿勢を示した。
同フォーラムは2017年に始まり、今回で8回目を迎えた。今年のテーマは「新南向政策+:台湾、インド太平洋と新世界」。アジアや欧米など10カ国以上から政界の要人や専門家らが出席する。台湾が推進する「デジタル新南向」について意見を交わし、地域の持続可能な共栄に向けて情報通信技術を活用した課題解決策を探る。
新南向政策は中国大陸への依存から脱却を図り、東南アジアや南アジアなどとの関係強化を図る経済政策で、蔡英文(さいえいぶん)政権下の2016年に打ち出された。
頼氏は、フォーラムの開催を通じて、経験の共有に加え、国同士の交流や協力に向けた強固な基礎を構築し、地域の安定と世界の繁栄を創出できればと期待を寄せた。
同フォーラムは18日まで開かれる。