(金門中央社)中国軍が中国福建省に近い離島・金門島に砲撃を行ったことで始まった「金門砲戦」から66年を迎えた23日、頼清徳(らいせいとく)総統は現地で行われた追悼式典に出席し、台湾や澎湖、金門、馬祖を守り、中華民国を防衛する決意が必要だと語った。
頼総統は砲戦で命を落とした英雄に敬意を示した他、遺族らに感謝の意を伝えるなどした。
中国については、必ずさまざまな浸透工作やプロパガンダ、分断工作を仕掛けてくるとした他、台湾を手にするだけでなく、西太平洋、ひいては世界でルールに基づく国際秩序を変えるという大きな目標があることを理解すべきだと指摘。「われわれは団結しなければならない」と強調した。
また両岸(台湾と中国)が平和的に発展することを望むとした上で、台湾は平和を愛し、台湾人は善意を持って人助けをするとし、「われわれはもう大陸反攻はしない」と力説。共産党による統治は受けずに、民主主義や自由、人権、法の支配を享受する暮らしを続けると述べた。
政府はここ数年、戦力を強化し続けており、来年の軍事予算は今年よりも多くなると説明。軍内環境の改善の他、訓練の強化や高性能武器の購入などを図るとし、台湾は民主主義陣営の国々と協力し、台湾海峡の平和とインド太平洋の安定と発展を守る意欲があると語った。