(台北中央社)中国とのサービス貿易取り決めを巡り、学生らが撤回を求めて立法院(国会)を占拠した「ひまわり学生運動」の発生から18日で10年を迎える。当時の学生リーダーの一人だった与党・民進党の呉沛憶立法委員(国会議員)は15日、台湾が当時選んだ路線が正しかったことがこの10年の台湾の民主主義、自由度や経済パフォーマンスによって証明されたとの考えを示した。
民進党がこの日、ひまわり学生運動からの10年間を振り返る記者会見を開き、呉氏や呉崢・同党広報担当者らが出席した。
呉沛憶氏は、ひまわり学生運動の重要な精神は「台湾を守り、民主主義を防衛する」ことと「自身の国は自分で守る」の二つだと紹介。10年後の現在から当時を振り返ると、台湾は世界に警告を発した最初の国だったとし、これによって国際社会は次第に経済や政治を中国にくくりつけてはならず、さもなければ国際政治に極めて大きなリスクが生まれると気付いたと指摘した。