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頼副総統、地盤・台南で2・28事件追悼式典に出席 「反省や見直しを継続」/台湾

2024/02/28 16:18
台南市の二二八記念公園に立つ記念碑に献花した頼清徳副総統
台南市の二二八記念公園に立つ記念碑に献花した頼清徳副総統

(台南中央社)国民党政権が市民を弾圧した1947年の「2・28事件」から77年を迎えた28日、次期総統の頼清徳(らいせいとく)副総統は地盤の南部・台南市で開かれた追悼式典に出席した。頼氏は、5月20日の総統就任後も過ちの再発防止や国家の団結などに向けて尽力し続けていく姿勢を示した。

2・28事件は1947年2月27日、官憲が台北市内の路上で闇たばこを販売していた女性に暴力を振るったのを発端にした事件。翌28日以降、抗議デモが台湾全土に広がり、当局による武力鎮圧で多数の死傷者・行方不明者が出た。背景には、日本統治終了後に中国大陸から移り住んできた外省人に対し、それ以前から台湾で暮らしていた本省人が不満を募らせていた事情もある。

頼氏は、2・28事件は台湾の歴史上、国家政府が犯した最も深刻な過ちだと言及。多数のエリートが一斉に社会から消え、国家にとって大きな損失となったと述べた。

その上で、総統就任後には3つの任務を続けていくと表明。1つ目は人々を固く団結させ、台湾の安全を守り、民主主義と平和、繁栄を促進し、2・28事件のような不幸な事件を二度と繰り返さないこと▽2つ目は事件への反省や見直しを絶えず行い、より多くの人に事件の本質を理解してもらい、社会の和解と共生を進めること▽3つ目は国家が過去に犯した違法事件の是正を推進し続け、犠牲者やその家族のケアをすること―だとした。

頼氏は、国家のより良い未来のため、共に団結し、努力してほしいと呼びかけた。

(楊思瑞/編集:名切千絵)

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