(高雄中央社)13日投開票の総統選に向け、選挙戦最後の日曜日となった7日、与党・民進党、最大野党・国民党、野党第2党・民衆党の各陣営はそれぞれ南部・高雄市内で大規模集会を開き、票固めに力を注いだ。
民進党の頼清徳(らいせいとく)副総統は、中国を頼るより台湾を信頼して、世界に向かって進む方がいいと述べ、支持を訴えた。また、民主主義の精神を発揮して与野党を結束させ、団結して外に向かうとともに、強靭(きょうじん)で持続可能な国を作りたいとアピールした。
国民党の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は、当選したら民進党が掲げる死刑制度廃止や台湾独立、脱原発を撤回すると言及。「同じ志を持つ野党同士で権利と責任ある連立政権を組織する」とし、支持者に対し自らへの投票を求めた。
民衆党の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は「今回の選挙で新しい政治・文化を作りたい」とした上で、政治に必要なものは3つあるとし、それは「正しいことをやる、正しくないことはやらない、真面目にやる」だと述べた。また国民党と民進党はお互いに引きずり下ろそうとしていると言及し、「私たちなら民進党と国民党を一度に引きずりおろせる」と強調した。