(台北中央社)外国人観光客の呼び込み策として計画している個人旅行客への消費金5000台湾元(約2万1800円)の提供について、交通部(交通省)観光局の林信任(りんしんにん)副局長は17日、来月15日の実施開始を目指す考えを示した。同局の記者会見で述べた。
林氏は、今年に入ってからの訪台旅行客数は今月下旬までに100万人に達すると予測され、当初の目標の80万人を上回るとの見通しを示した。台北市内で先月開かれた「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)によって多くの外国人観光客が訪台した他、新型コロナウイルス下で各市場で行った施策も成果を上げていると説明。今年の訪台客600万人の目標達成に自信を示した。
観光局が外国人観光客の呼び込み加速・拡大策として計画しているのは、個人客への消費金提供▽団体客の送客、受け入れを担う旅行会社への奨励金給付▽宿泊施設の増員に対する助成金給付―の3つ。
林氏は呼び込み策の進捗状況について、関連の規定などをまとめている段階で、個人客と団体客に関する施策については来月15日からの実施を目標にしていると明らかにした。詳細は決定後に公表するとした。
同局がこれまでに発表した実施案によれば、個人客については消費金5000元を50万人分用意し、電子マネーの形で配布する。宿泊費にも充てられるようにする。王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は先月25日、消費金の配布は抽選形式を採用し、空港到着ロビーの案内所でくじ引きを行い、当選者に提供する方針を明らかにした。