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新型コロナ/台湾、軽症者の隔離を撤廃へ 20日から予定

2023/03/09 17:21:37
台湾、軽症者の隔離を撤廃へ 20日から予定(Unsplashから)
台湾、軽症者の隔離を撤廃へ 20日から予定(Unsplashから)

(台北中央社)中央感染症指揮センターは9日、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いているのを受け、軽症者の隔離措置を20日から廃止する予定だと発表した。感染の届け出は「全員」から「合併症(中等症・重症)のみ」に変更される。軽症者は自主健康管理を行うことが推奨され、期間中に検査で陰性となった場合や、発症日または陽性となった日から10日が経過した場合は自主健康管理期間が解除される。

家庭用簡易検査キットなどで陽性反応が出た軽症や無症状の軽症者は隔離が不要になる。自主健康管理期間は、症状がある場合には家で休息を取り、不必要な外出は控えることが推奨される。無症状または症状軽快(解熱から少なくとも1日)後は安心して外出できる。期間中に外出する際はマスクの常時着用が求められ、社会的距離が保てない場所への出入りや不特定の人と近距離で接触しやすい場所への出入りを控えることが推奨される。会食や集会などへの参加自粛も求められる。自主健康管理は「推奨」の性質であるため、罰則はない。

65歳以上の高齢者や妊産婦、慢性疾患を持つ人、免疫不全者、免疫が低下した人などは合併症のリスクを減らすため、検査で陽性判定が出た場合には早急に医療機関を受診してほしいとしている。

在宅療養対象者への隔離通知書の発行▽感染者の同居家族および入国者の自主防疫▽軽症者の届け出、感染者へのデジタル証明の提供▽感染者へのショートメール(SMS)、自主届け出制度▽在宅療養のリモート相談▽死亡した感染者の迅速な火葬―の措置も同時に廃止される。

20日から26日までの7日間は猶予期間とし、検査日が19日以前の感染者については、届け出など従来の措置を適用することが可能。

台湾では2020年1月15日に新型コロナ感染症が、対策が必要な「5類感染症」に分類され、感染者に対する強制隔離が始まった。開始から1159日を経て、軽症者の隔離が撤廃されることになる。

(沈佩瑤/編集:名切千絵)

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