(台北中央社)台湾で新型コロナウイルス対応を担う中央感染症指揮センターの王必勝(おうひっしょう)指揮官は13日、国内での感染者数の急減を受け、軽症者の隔離期間を「0日」とする方向で専門家と協議する方針を明らかにした。適切なタイミングで実施するとしている。
台湾では20日から一部の例外の場所を除いて室内でのマスク着用を個人判断に変更するなど、関連の制限の緩和を進めている。
王氏は、現在は次世代ワクチンの接種強化や感染者の報告に関する定義の修正、軽症者の隔離方式の調整を重点課題としていると説明。軽症者の隔離については、現行では5日間の在宅隔離を義務付け、隔離期間を過ぎても簡易検査で陽性反応が出る場合には陰性に変わるまでの間(最大7日間)、会食などが禁じられる「自主健康管理」を行うことが求められている。
王氏は、感染者数が低水準で安定的に推移している状況は、軽症者の隔離を0日にする好機だと言及。一方で、隔離をなしにすれば感染症の伝播に必ず一定の影響があるとし、実施する際には前もって発表し、各界に準備の時間を与えると語った。
13日の新規国内感染者は1万2397人。10日連続で前の週の同じ曜日より減少した。