北部の水がめである翡翠ダム周辺の立ち入り制限区域でこのほど、希少な野生動物ジャコウネコが初めて確認された。同ダムを管理する台北翡翠ダム管理局は、偶然の発見だとしつつ、長期にわたる環境保全の成果を示す象徴だとしている。
ジャコウネコは台湾固有の亜種。台湾の野生動物保育法では保護が必要な第2級「貴重で希少種」に分類されており、主に標高1000メートル以下の低地に生息している。乱獲や生息環境の破壊により、絶滅の危機にひんしている。
翡翠ダムは貯水量で台湾で2番目に大きいダムで、北部・新北市を含む台北都市圏に水を供給する役割を担う。集水域周辺は他のダムより厳格な入域管理が行われているため、良質な水資源と豊富な森林環境が保たれている他、多様な生物の生息が可能となっている。
同管理局は、職員が最近、出勤途中に事務所付近でジャコウネコを複数回目撃したと説明。同区域でジャコウネコが確認されたのは初めてであることから、公式SNSに写真を投稿したとしている。
同管理局によれば、ダムの立ち入り制限区域ではこれまでにも、クロトビやセマルハコガメ、ミナミイシガメ、タイワンカモシカ、サンケイなど、さまざまな希少動物が確認されている。