台北栄民総医院(台北市)と陽明交通大学(北部・新竹市)は26日、日本の国立がん研究センター中央病院(東京)と協力覚書を結んだ。今後アジア太平洋地域のがん研究ネットワークの構築を目指す。
栄民総医院は報道資料を通じ、アジア地域におけるがん基礎研究、診断治療、遺伝子配列データを集めたデータベースの構築、予後調査分析、国際的な臨床試験の推進に加え、研究者や学生の交流、合同シンポジウムの開催、データ共有の推進を図ると説明。来年には医療関係者を派遣して交流するとした。
同院の陳威明院長は覚書の締結について、がん治療や教育、研究の新たな1ページが開かれたと語った。陽明交通大の林奇宏学長も、学術と医療が結ばれ、同大が国立がん研究センターの将来的な発展の重要な協力パートナーになると語った。
中央病院の瀬戸泰之院長は、さまざまな分野で協力を深めて3者間のパートナー関係をより強固なものにし、共同でがん研究を推進し、世界のがん患者に利益をもたらしたいと話した。