東部・台東県台東市の台東馬偕記念医院で9日、約16年使用されたMRI装置の更新のため、冷却用の液体ヘリウム約1000リットルが大気中に排出された。大量の白煙が上がり、病院関係者など多くの人の注目を集めた。
磁場を落とすクエンチと呼ばれる作業で、熱を吸収する性質を持つ液体ヘリウムが大気中の水蒸気を凍らせるため白煙が上がる。
放射線科の楊家融主任によると、液体ヘリウムは1リットル当たり1200台湾元(約6000円)と高価なため、クエンチが見られるのは珍しいという。
同医院では今後新型MRIが導入される予定で、作業速度と画質の向上が図られるとし、効率的で快適な医療を提供できるとしている。