中部・台中市で21日、トタン製の壁を取り壊したところ、中から古い建物が発見された。日本統治時代の寺の遺構とみられ、今後、調査や研究が行われる。
歴史研究を行う地元住民は、この場所には日本統治時代、護国山台中寺という寺があったと説明。本堂は以前に取り壊されたものの、周辺に関連する建築が眠っているのではと考えていたと明かした。当時を知る地域の高齢者によれば、今回発見された建物には舎利や遺骨が納められていたという。
市文化局によれば、建物の所有者は海外在住で、長年にわたり荒れ果てていたため、代理人に委託して環境整備を行っていた。同局は23日、代理人と話し合いを行い、文化資産価値の調査や審議手続きに協力する意向を得た。