南部・嘉義県布袋鎮の新塭嘉応廟で24日、みこしを担いで水路を練り歩く宗教行事が行われた。水路沿いには多くの見物客が押し寄せ、独特な光景にスマートフォンを向けて記録に残していた。
嘉義県文化観光局によれば、同行事は同廟に祭られる神「王爺」の誕生日とされる旧暦3月27日(今年は4月24日)に毎年実施されており、200年以上の歴史を誇る。
同廟で祭る王爺22柱のうち、廟内に安置されているのは2柱のみで、残る13柱は海を、7柱は海を守っている。伝説では、王爺の誕生日には外を守る20柱が新塭沖の「無形の王船」に集まり、満潮時に渓流に乗って新塭地区に入り、嘉応廟でもてなしを受けるとされている。土地の主である尹王爺などの神を乗せたみこしを水路に入れることで王爺を迎え入れ、歓迎の意を示すのだという。