民間人対象の防衛教育などを推進する非政府組織(NGO)黒熊民防教育協会は、11月30日から12月8日までの9日間、南部・高雄市から台北市までを徒歩でリレーするPR活動を行った。国際社会に台湾の防衛に対する決心や情熱を見せるのが目的だという。
最終日の8日は早朝に新北市の鴬歌駅を出発。最終経由地の台北市・自由広場では数百人が合流し、ゴール地点の中央芸文公園まで行進した。参加者は同公園で「DEFEND TAIWAN」(ディフェンド・タイワン=台湾を守る)の人文字を作った。
同公園では協会の関連団体、黒熊学院の共同創業者で与党・民進党所属の沈伯洋立法委員(国会議員)や半導体大手「聯華電子」(UMC)元会長の曹興誠氏らがあいさつした。曹氏は、今日ここに立つのは「台湾は台湾人の台湾だ」ということを世界に伝えるためであり、戦争を未然に防ぐためでもあると話した。