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10月下旬の「異例台風」 コメ農家、収穫急ぐ/台湾

2024/10/29 17:35
台風21号の上陸可能性が高まる台湾東部で進められた稲刈り=2024年10月29日、中央社記者盧太城撮影
台風21号の上陸可能性が高まる台湾東部で進められた稲刈り=2024年10月29日、中央社記者盧太城撮影

中度台風(台湾基準)台風21号が、31日にも台湾東部に上陸する可能性が高まっている。10月下旬から11月上旬にかけて台風が台湾に近づくのは異例。東部・台東県では、農家らが風雨が強まる前にコメの収穫やバンレイシのカバーをかける作業を急ぐなど、対応に追われている。

30年近く農業に従事し、かつて県鹿野区農会(農協)の理事長を務めた涂進栄さんは、2期作の収穫直前に台風に見舞われることは少ないと話す。

現在台東で収穫が可能な2期目のコメは約2割。台風が接近するまでの2日間で収穫を急ぐが、残りの8割については神に祈るしかないと語る。コメは実るほど風の影響を受けやすく、倒れて水に浸かったり、雨が続いたりするとカビが生えてしまうとして気をもんでいる。

鹿野地区でバンレイシを育てる蔡夫婦は、実が熟しておらず収穫はできないとし、カバーをかけて強風被害のリスクを低減させることしかできないと話した。

(盧太城/編集:齊藤啓介)

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台風21号の接近を前にバンレイシにカバーをかける農家=2024年10月29日、中央社記者盧太城撮影
台風21号の接近を前にバンレイシにカバーをかける農家=2024年10月29日、中央社記者盧太城撮影
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