離島・連江県(馬祖)北竿郷の塘岐小学校と中山中学校では毎年、亀島と呼ばれる無人島で卒業証書の授与を行っている。両校の今年の卒業生計22人は11日、中山中を出発してサイクリングとランニングをした後、カヌーをこいで約150メートル離れた亀島に渡り、校長から卒業証書を受け取った。2006年に始まったこの活動は、今では島の伝統となっている。
中山中の蕭建福校長は、四方を海に囲まれた馬祖の子どもにとって海洋教育は重要で、この活動は中学3年間の海洋教育の終止符となっていると説明。生徒らが活動を通じて馬祖で先人から伝わる我慢強く不屈な精神を学び、小さな島から世界に向けての第一歩を踏み出してくれればと語った。
同中は台湾本島から講師を招き、1年次からカヌーの漕ぎ方を学ぶ。塘岐小の陳功德校長によれば、同小の卒業生は中学生のサポートの下で亀島に渡ったという。