(宜蘭中央社)鄭英耀(ていえいよう)教育部長(教育相)は20日、国内の大学と中国共産党統一戦線工作部に属する大学3校との協力と交流を禁止する意向を示した。教育部(教育省)は今後、これらの大学の学歴も承認しない方針だとした。
中国は近年、台湾の高校卒業生に対して積極的に進学を働きかけており、一部の大学は奨学金や学費の優遇を提供している。報道陣の取材に応じた鄭部長は、若者が世界に目を向けることや、国外で学習する機会は奨励されるべきだとしながらも、別の政治的意図がある場合、望ましい学習の場ではないと語った。
また統一戦線工作部に属する学校は学術志向の大学ではないとして、協力の停止は必要だと強調。国内の大学が中国の華僑大、暨南大、北京華文学院と学術研究協力や交流をすることは禁止または制限されるべきだと述べた。
華僑大と暨南大には現在、約2100人の台湾人学生が在籍しているとされる。鄭部長は、現在は関連の法令が制定されていない過渡期だとして、関連の救済手続きが可能か教育部が検討するとした。
一方、3校に進学する意向のある高校生については、自主性を尊重するとし、彼らの権利だとの認識を示した。