(高雄中央社)南部・高雄市の陳其邁(ちんきまい)市長は24日、同市を訪問した木村敬熊本県知事と面会し、今年2月に再開した高雄と熊本を結ぶ直行便でほぼ満席の状態が続いていることに触れ、観光や教育、産業面での交流がより円滑に進むと信じていると語った。
高雄市と熊本県、熊本市は友好交流協定を結んでいる。知事就任後初めて高雄を訪問した木村知事は24日から26日まで滞在する予定。
陳市長は高雄と熊本の関係について、地震や台風などの災害時、互いに真っ先に見舞い、支援をしてきたと強調。2年前の熊本訪問時には熊本城の天守閣にいた台湾人観光客の数は日本人を上回っていたと笑って振り返った。また直行便の復活は観光振興の契機になるとし、早期に再訪したいと語った。
木村知事は、半導体分野での人材交流実施に加え、台湾が推進するサイエンスパークの成功に学ぶ意欲を示した。これを受けて陳市長は、半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の投資が、国境を越えたより緊密な産学連携を促すと指摘。台日の半導体産業が相互に支援するサプライチェーン(供給網)の環境の構築やハイテク産業チェーンの協力、高雄と熊本の戦略的パートナーシップの推進を加速させると語った。