(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は24日午後、国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止中)と台北市の総統府で会談し、民主主義陣営でつくる「非レッドサプライチェーン」を日本と共に構築していきたい考えを示した。
玉木氏の訪台は初。頼氏は、7日の日米首脳会談後に発表された共同声明で日本政府が台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を改めて強調し、力や威圧によるあらゆる一方的な現状変更の試みへの反対や、国際機関への台湾の意味ある参加への支持を表明したことに感謝した。その上で、台湾と日本は共に国際社会における責任ある一員だとし、台湾、日本、米国が協力し、インド太平洋地域の平和と安定を強固にする堅実な力になれるよう望む姿勢を示した。
また、台湾は中国主導のレッドサプライチェーンの脅威に直面しているとし、権威主義国家がますます結び付く中、民主主義陣営もさらに団結する必要があると述べ、台湾と日本は重要な貿易パートナーとして半導体や水素エネルギー、無人機の分野で協力を強化し、「非レッドサプライチェーン」を共に構築することで経済上のウィンウィン(相互利益)を創出し、インド太平洋地域および世界の平和と安定を守っていけるよう期待を寄せた。
玉木氏は世界情勢の変化で台湾と日本、インド太平洋地域が重大な転換に直面する中で、日台関係はより発展していくことだろうとし、今後も引き続き日台協力を推進し、日台関係の強化を図っていくと述べた。
玉木氏は同日には総統諮問機関、国家安全会議の呉釗燮(ごしょうしょう)秘書長とも会談した。