(新北中央社)昨年9月、中国からゴムボートで台湾海峡を横断し、北部・新北市林口区沖の海域に進入したとして、出入国・移民法が定める無許可入国罪などに問われた中国籍の男に対し、台湾新北地方法院(地裁)は17日、懲役8月を言い渡した。
台湾では、台湾地区・大陸地区人民関係条例により、大陸地区の住民が主務機関の許可を得ずに台湾へ進入することを禁じている。起訴状によれば、男は昨年9月9日、インターネットで購入したゴムボートを自ら操縦し、中国・浙江省台州市牛尾塘を出発。同14日午前6時過ぎ、林口区沖で座礁し動けなくなったため、「中国から密航してきた」と119番通報した。
地裁は、男が主務機関の許可なく台湾に進入したことは、国家の安全や政府の出入国管理の正確性に損害を与えたと指摘。一方で、男が犯行を認めていることや自首したこと、男が自供した知能水準や経済状況などを考慮し、懲役8月を言い渡したとしている。