東部海域で発生した地震で被災し、大きく傾いた東部・花蓮県花蓮市の「天王星ビル」。県による解体工事が進む中、住人の飼いネコ「橘子」と「妹妹」が10日までに救出された。また一度避難したものの、ネコを助けようとビルに戻り命を落とした女性、康さんが飼っていたネコ「猫咪」も生存が確認された。「猫咪」は当初、死亡したとみられていた。
「橘子」は地震発生7日目の9日、7階の窓と鉄格子の間に挟まれているところを発見された。解体作業を一時中断し、消防隊がはしご車を出動して救助した。救助の際に別のネコの姿が撮影され、康さんの友人が確認したところ「猫咪」で間違いないと判断した。
「猫咪」は救出に至っておらず、他に「橘子」や「妹妹」と同じ飼い主が飼っていた「花花」も見つかっていない。康さんの友人は、人命救助のために多くの部屋の窓が割られたとして、ネコが早く逃げ出せればと希望を寄せた。