台湾の空の玄関口、桃園国際空港から程近い所に「桃園国際機場(空港)福徳宮」という廟(びょう)がある。空港の建設地にあった複数カ所の福徳宮で祭られた土地の守り神「土地公(福徳正神)」のいわば「合同事務所」のような存在で、1979年の空港開港以来、空港職員や周辺住民の信仰を集めている。
現在の廟は、旧廟の老朽化を受け2008年に新たに建てられたもので、旧廟の約3倍に当たる30坪余りの広さがある。牌楼に空港運営会社のロゴが描かれるなど随所に空港とのつながりを示す工夫が見られる。
廟の主任委員を務める江建発さんによると、空港職員の他、空港に店を構える人や航空会社の客室乗務員、地上職員らも参拝に訪れるという。