離島・澎湖にある澎湖漁業生物研究センターは23日、県の馬公鎖港海域で大柄なウニ類の1種、シラヒゲウニの稚ウニ約5000個を放流した。シラヒゲウニの資源拡大につながればとしている。
シラヒゲウニはサンゴ礁に多く生息する草食動物。主にわかめなどの海藻類を餌にして育つ。台湾の北東や南部の海域、離島・澎湖、小琉球などの海岸ではよく見られるが、乱獲などにより、近年、生産量の減少が続いている。
同センターによれば、この日放流されたのは同センターが育てた直径1センチのもの。関連の作業は水深約3メートルの海域で行われ、周辺にはすでにウニの成体が見られるという。
ウニ類の漁獲量減少を受け、同県政府は今年、シラヒゲウニに関する採捕時期を改正し、毎年7月1日から同8月31日までの2カ月間を採捕禁止期間と定めた。
(編集:荘麗玲)