東部・台東県政府は18日、同県が2年に1度開催する美術展「台東美展」で最高栄誉となる「台東奨」の受賞作にガラス工芸作家の許恵卿さんが手掛けた「夢想之地」(夢の地)が選ばれたと発表した。同作は今後、台東美術館に収蔵される。
同展は優秀な美術人材の育成を目的に同県政府が開催するイベント。18回目を迎えた今年は計448点の応募があり、4部門から計92点の入賞作が選出された。最高賞である「台東奨」は入賞作から選ばれる。
許恵卿さんは、「夢想之地」はサンゴ礁の景観をイメージしたものと説明。作品名については、自然環境に恵まれている台東は癒やしの力に満ちていると言及。行きたいと思う人が多いが、距離が離れているため訪れることができず「まるで夢のような所だ」と紹介した。
台東県は東に太平洋に面しており、海岸線の美しい景色が楽しめる他、熱気球のメッカやサーファーズパラダイスなどとしても知られている。
全ての入賞作は同県の文化施設「台東芸文センター」で展示されている。来月10日まで。