北部・基隆市の市定古跡「基隆要塞司令部」が修復を経て文化施設「司令大院子」として生まれ変わり、16日、営業が開始された。展示スペースや飲食施設を備え、屋外ではクリエーティブ商品を販売するマーケットを開催する。開幕式に出席した謝国樑(しゃこくりょう)基隆市長は、同施設のオープンによる地域活性化に期待を示した。
市文化局によれば、基隆要塞司令部は日本統治時代の1896(明治29)年に設立された基隆要塞指揮所を前身とし、1903年に正式に要塞司令部となった。基隆だけでなく、金山、淡水、新竹などの地域を管轄し、台湾北部の最高軍事指揮センターの役割を担った。現在残る建物は1929(昭和4)年に建てられたもので、2010年に市の古跡に登録された。市は古跡の活性化のため、外部の業者に運営を委託し、文化施設として新たな息吹を注いだ。