今月29日は中秋の名月に当たる。この日は焼き菓子の「月餅」が欠かせないが、油と砂糖が多く使われるため、健康への影響が懸念される。衛生福利部(保健省)国民健康署は26日、記者会見を開き、料理の一部にするなど、月餅のヘルシーな食べ方を紹介した。
同署によれば、重さ約185グラムの塩漬け卵入りハスの実あん月餅(港式蛋黄蓮蓉)のカロリーは約800 kcalで、これは鶏もも肉弁当1個分のカロリーに相当する。重さ約50グラムのパイナップルケーキの場合はご飯一杯分に相当する250 kcalになるという。
同署は台湾では外食する人が多く、食物繊維が不足気味だと指摘。月餅を単独で食べるよりも、野菜や果物を取り入れて料理の一部にしたほうがより健康的に中秋節を過ごせるとした。
会見では料理人の陳之頴さんがカレーや小豆あんの月餅、パイナップルケーキなどを例に腕前を披露。カレー味の月餅については、カリフラワーや青ネギ、にんにく、エビなどを具材に、カロリーわずか360 kcalの玄米卵チャーハンとして仕上げた。