南部・高雄市を走る高雄ライトレール(LRT、軽軌)の新たな延伸区間、台鉄美術館―愛河之心間約2.3キロが5日プレ開業する。線路を包むように続く木々のトンネルを走る区間もあり、「まるでトトロのトンネルのようだ」と開業前から話題を呼んでいる。
「トトロのトンネル」と呼ばれるのはマダガスカルアーモンドツリーが植えられている美術館西と美術館東を結ぶ区間。木々に合わせたデザインを採用して軌道を敷いたため、まるで緑のトンネルの中にいる感じを与え、騒音を遮断する効果もあるという。
高雄ライトレールは同市内を環状に結ぶ計画に基づいて建設されている路線で、これまでに凱旋公園―台鉄美術館間26駅14.7キロが開業している。2023年末までに全線開通する見通しで、「台湾で最も美しいライトレールになる」と陳其邁市長は胸を張っている。