台湾で唯一、塩をテーマにした南部・台南市の「台湾塩博物館」は設備改修工事のため、10日から休館する。早ければ2年後にも一般公開を再開するという。
2005年1月に開館した「台湾塩博物館」。数百年に及ぶ台湾の製塩産業の関連文化財を保存するために建設された。開館から17年が経過。設備をはじめ施設全体の劣化が進み、来館者から苦情が寄せられている。館内の所蔵品を保護し観客のニーズに応えようと、休館することが決まった。
地元の観光スポットとして知られる同館は塩山をかたどったピラミッド型の建物。館内では塩の歴史や製造方法、用途などを紹介する写真などが展示されている。
台湾の製塩業は製塩労働者の高齢化や製造方法の変化により、衰退の一途を辿っている。塩田の本格的な歴史を知るには貴重な存在である同館。行けるようになるのが待ち遠しい。