(台中中央社)中部・台中市の盧秀燕(ろしゅうえん)市長は28日、市が計画を進める台中ドーム(台中大巨蛋)の建設地について、水湳経済貿易園区(西屯区)内の中央球場と同球場周辺の公有地に決定したと発表した。3万人以上を収容できる多目的施設とし、関連の手続きや建設が順調に進めば2030年中の完成・開業も見込めるとの見方を示した。
盧氏は市議会出席前に報道陣の取材に応じた。建設地について、全くの更地で面積が16.3ヘクタールある他、将来的にはMRT(メトロ)2路線(開業済みのグリーンラインと未着工のオレンジライン)が通過するため交通の便も良いと説明した。
ドームの建設や運営には、民間事業者が建設や供用開始後の管理、運営を担い、一定期間経過後に自治体に所有権が移るBOT方式を採用する。盧氏は議会で市議からの質疑を受けた際、市としては東京ドームをモデルとし、スポーツや芸術文化の大型イベント会場と、ショッピングエリアやホテル、娯楽施設が一体となったものになることを望んでいると話した。
同市内では、台中アリーナ(台中巨蛋)の建設も進められている。