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海のCO2吸収で日本の経験を共有 台北でシンポジウム 橋本聖子氏ら出席/台湾

2025/05/28 14:20
二酸化炭素(CO2)の海洋吸収について話し合う台日共同シンポジウムの参会者ら=5月27日、台北市
二酸化炭素(CO2)の海洋吸収について話し合う台日共同シンポジウムの参会者ら=5月27日、台北市

(台北中央社)二酸化炭素(CO2)の海洋吸収について話し合う台日共同シンポジウムが27日、台北市内で開かれた。日本から橋本聖子参院議員や専門家らが出席し、海洋の二酸化炭素吸収源(カーボンシンク)に関する日本の経験を紹介した。

中華カーボンシンク推進協会(中華碳匯産業推展協会)とジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が共同で開催した。

台湾はCO2排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」を2050年までに実現する目標を掲げ、カーボンシンクや風力・太陽光発電など12の分野に重点を置く戦略を発表している。海洋委員会の管碧玲(かんへきれい)主任委員(閣僚)は、海洋によるCO2吸収はネットゼロ転換の重要な道筋だとし、ネットゼロ戦略では海藻などがCO2を吸収して海底に蓄積する「ブルーカーボン」をカーボンシンク分野の重要な柱として推進していると述べた。

日本では、JBEがブルーカーボンを定量化して取引可能なクレジット化し、認証する「Jブルークレジット」制度を運営している。橋本氏は、日本でブルーカーボンを推進する際、制度的な壁などに直面したとし、長い時間をかけて各界の協力を取りまとめることで、現在の認証制度が創設されたと紹介。豊富な沿岸の生態系やブルーカーボン資源を有する台湾には大きな発展の余地があるとし、ブルーカーボン分野での日台連携の深化や日台間で共通の認証基準の創設に期待を寄せた。

(呉書緯/編集:名切千絵)

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