八重山諸島・石垣島に移り住んだ台湾移民の家族の物語を通じ、過去の日台の歴史を描き出したドキュメンタリー映画「海の彼方」(海的彼端)。同作を手掛けたのは、日本への留学経験を持ち、現在は沖縄を拠点とする若手の台湾人監督、黄インイク(黄胤毓)監督。今作が初の長編ドキュメンタリーとなる。同作は7月上旬、「第18回台北映画祭」(台北電影節)で世界プレミア上映された。記者は映画祭に合わせて訪台した黄監督と出演者の一人で日本でミュージシャンとして活躍する玉木慎吾さんに作品の背景、撮影秘話などについて話を聞いた。