(デンバー中央社)米大リーグ、ジャイアンツの鄧愷威投手が1日、敵地でのロッキーズ戦に先発し、5回1/3、2失点で白星を挙げた。大リーグでの台湾人投手の先発勝利は、2018年に当時マーリンズの陳偉殷(チェン・ウェイン)が飾って以来7年ぶり。
試合は標高約1600メートルの高地で気圧が低いことから打球が飛びやすく「打者天国」とも呼ばれるクアーズフィールド(コロラド州デンバー)で行われた。
無失点で迎えた六回裏、1死を奪った後にブレントン・ドイルに一塁打を打たれると、続くエセキエル・トーバーに二塁打を打たれ、二、三塁とされて降板となった。だが後続のジョエル・ペゲーロも打線を抑えられず、ジャイアンツはこの回で2失点し、いずれも鄧の自責点となった。
85球を投げ、無四球と自身1試合最多の8奪三振をマークした。試合は8―2でジャイアンツが勝利した。
▽鄧愷威
1998年12月1日生まれ。中部・台中市出身。2017年にツインズと契約し、19年にトレードでジャイアンツ傘下マイナーに移籍した。24年3月にメジャー初登板、25年8月にメジャー初先発を果たした。右投げ右打ち。193センチ、109キロ。
(編集:田中宏樹)