(台北中央社)台湾新北地方検察署(地検)は14日、兵役を不法に逃れたとして、俳優のチェン・ボーリン(陳柏霖)ら芸能人5人を含む計12人を兵役妨害処罰条例の罪などで起訴した。チェン被告ら芸能人5人については、懲役2年8月を求める意見もつけた。
起訴された芸能人はチェンの他、俳優のシュウ・ジエカイ(修杰楷)、男性グループ「Energy」のシューウェイ(張書偉)、同じく「Energy」のクンダー(謝坤達)、アイドルグループ「ロリポップ」(棒棒堂)のシャオジエ(小杰=本名廖允杰)。この他、主犯格の男と共犯の男に加え、兵役対象の男5人も同時に起訴された。
芸能人5人は、犯罪グループに10万~30万元(約50万~150万円)を支払い、高血圧の診断書の偽造を依頼するなどの方式で兵役を逃れたとみられている。消息筋によれば、5人はいずれも、取り調べで事実関係を認めていた。
地検は5人について、著名人として相当の影響力を持ち、手本としての作用があるにもかかわらず、意図的に兵役逃れを図り、社会からの期待と市民としての責務に背いたと指摘。そのため、懲役2年8月が妥当だとする意見を裁判所に出したとした。
今年6月には俳優のダレン・ワン(王大陸)やシンガーソングライターのナイン・チェン(陳零九=本名陳志豪)らも兵役妨害処罰条例の罪で起訴された。