(台北中央社)台湾と南太平洋の島国ツバルは18日、両国間の団結と共栄を目指す条約、多様化された漁業協力に関する協定、スポーツ交流協力に関する覚書をそれぞれ締結した。頼清徳(らいせいとく)総統は、今後も引き続き多様な交流を発展させ、共栄関係を築いて、国際社会に両国の厚い友情と協力の力を示し、世界にさらなる貢献をもたらすと意欲を示した。
ツバルは中華民国(台湾)と外交関係を持つ。頼総統は同日、訪台したツバルのフェレティ・テオ首相と台北市の総統府で会談。条約などの締結に立ち会った。
頼総統は、台湾とツバルはどちらもオーストロネシア語族の大きな家族の一員であり、堅実なパートナーでもあると強調。昨年には緊密な交流・パートナー関係を深化させるとする共同コミュニケに署名し、両国双方の代表が参加したチームを立ち上げ、さまざまな分野で協力プロジェクトを推進し、関係を強化していると語った。
今回締結された条約は、台湾とツバルの人々が家族のように支え合い、友情を深めてきたことの証しだと言及。将来は両国協力の重要な土台とし、経済や食料安全保障、医療・衛生などの分野でパートナー関係を一層深めると語った。
漁業協力については、テオ首相が特に関心を寄せている課題だとした上で、これまでに台湾側の視察団がツバルを訪問し、共通認識の形成に至ったことで今回の締結につながったと説明。双方の協力は新たな段階に入ったと述べた。
スポーツ分野では人材の育成と交流を強化し、スポーツを通じて国際社会への進出と、世界的な認知度の向上を目指すとした。
テオ首相は条約の締結について、新しい多様な支援メカニズムを構築したと強調。台湾がツバルの国家発展プロジェクトを支援するもので、予測可能性と持続可能性を持ち、気候変動や経済発展、食料安全保障、衛生、教育、文化交流での協力が強化できると期待を寄せた。
またツバルは引き続き、台湾の国連や関連機関などへの参加に向けて声を上げていくと語った。
